ジュビリー序曲

思い入れのある吹奏楽曲の1つに「ジュビリー序曲」というものがあります。

 

 

初めて聴いたのは中学1年生の時です。

 

吹奏楽コンクール当日、コンクールに出れなかった私は客席にいて、先輩方の演奏する「ジュビリー序曲」を聴いていました。

 

そこで音楽のきらめきを強烈に感じて、より吹奏楽に惹き込まれたので、私にとってはとても大切な1曲です。

 

 

高校生になってからは、朝練習を始める前、小汚い部室のオーディオで「ジュビリー序曲」のCDを流すことが私の定番でした。

 

部長・副部長になると、部室の鍵を開けることが日課の1つになります。

 

よって、まだ誰も来ていない部室の中、1人でひっそり音楽に浸ることができたのです。

 

朝っぱらから、ちょっと音量を上げて「ジュビリー序曲」を聴くことは、まさに1日の始まりにふさわしいものでした。

 

特に、ティンパニーのロールで加速して、華やかで重厚なファンファーレの展開される部分が大好きで。シンバルの音色もあいまって、本当に音がきらきらして見える1曲だと思います。

 

 

今もこの曲を聴くと、中学1年生の時コンクールで受けた衝撃も、高校生の時、部室の小窓から眺めていた朝の景色も、「おはよう」って入ってくる部員の声も、頭の中でふわっと蘇ります。