どうして大学に行くの?

高校生のころ、大学に行く意味が分からなかった。

 

どうにもこうにも自分の将来像がイメージできなかったのです。

 

それから、無闇矢鱈と「国公立に行け!」と促すような雰囲気に違和感を抱いていた。

 

だから進路部長(うちの高校では進路担当の先生をこう呼びます。どこも同じかな?)に「どうして大学に行くんですか?」と泣きついた。

 

しくしく泣きながら、大学に行く意味が分からないし、勉強もできません。と話しましたよ。

 

そしたら進路部長は私をなだめるだけで、明確な答えはくれなかった。

 

勇気のない私は、結局周りに合わせて大学に進学しました。

 

たまに専門学校に行く人もいたけれど、その当時は国公立を目指すことが、学校でのエリート街道だった。

 

専門学校を選べた人は凄いなあと今でも思ってる。

 

 

ちなみに進路集会では、

 

進路部長「第一志望、堅持!」👊🏻

その他一同「第一志望、堅持!!」👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻

 

これをやるのが定例でした。笑

 

注:進路部長の掛け声に続けて、拳を突き上げてください。

 

 

というわけで、私はどこかモヤモヤしたまんま、大学に進学したわけです。

 

 

 

時は流れて。

 

大学3年生のとき、英語教育関連のイベントでボランティアをしたら、偶然あの進路部長がいた。

 

まあ、びっくりしたよね。

 

進路部長は英語科教師だったんだけど、今や副校長先生になっていて、そのイベントでも何ちゃら審査委員長みたいなポジションについていた。

 

イベント終了後は、運営側のメンバー全員で食事会。

 

私は進路部長にビールを注いだ。

 

まさか、お世話になった先生にお酒を注げる日がくるなんてね。ちょっと感動しましたよ。

 

酔っ払った進路部長からは、

 

最近どうや?おい、谷も英語の先生になったらええやん。あと先生な、最近LINE始めたから連絡先教えよか?どこをどうして友達になんの?うん?

 

とか、うんちゃらかんちゃら言われたことを今思い出しました。笑(後日届いたLINEは、どこか不器用で非常に可愛かったです)

 

そしてね。

 

どうして進路部長が、

 

「第一志望、堅持!」やら「推薦はおすすめしない」やら「国公立に行け」

 

と言っていたのか、やっと分かりましたよ。

 

酔っ払いの進路部長の言葉から考えたんだけど、つまりは、自分の可能性を下げるな。いけるところまでいけ。ってことだと思うのよね。

 

いや、まとめると、

逃げるな。

ってことかな。

 

多分、進路部長は私たちの可能性を信じてくれていた。

 

だから、最後まで逃げるな。君らならできる。第一志望、堅持!って言っていたんだろう。

 

 

人は、弱い。

 

ほっておいたら、どんどん楽な方に流れていくと思う。

 

そんな中、受験勉強を通して、逃げない姿勢。やり遂げる力。自分を信じること。この辺りを伝えたかったのではないでしょうか?

 

 

進路部長、正解ですか?♡

 

それとも、もしかして、こんなに深く考えてなかったですか?笑

 

 

 

 

っていうかさ。

 

この記事を書いていて痛感したけど、私ってあの頃から変わってないわ。笑