外が怖かった頃

外の世界が怖くて家から出れなかったことがある。

 

家の向かいのコンビニに行ってみようと思ってカバンを掛けるところまではいけるんだけど、まず部屋のドアを開けれない。

 

ああ……ってなって、ぐるぐる歩いて、よし行こう、と思うけど、それでもやっぱり開けれない。

 

数時間悩んでドアを開けたら、今度は玄関の扉の前でまた悩む。

 

靴箱についてる鏡を見て、やっぱり部屋に戻ったりもする。

 

世の中には「社会人なのに〇〇できないなんてあり得ない」っていう言葉が山ほどあるのに、わたしは家からも出られない。みんなが当たり前にやってることができない。

 

それでまた自己肯定感がなくなる。

 

 

っていうことの繰り返しだったころを久しぶりに思い出した。雨のせいだと思う。