中学校の話
地元の公立中学校に通っていたのだが、今振り返るとこれまでの人生の中で一番カオスな環境だったかもしれないなあ。いろんな属性の人たちが入り乱れて狭い教室に入っている、あの感じが。
私立とは全く異なる世界が広がってると思う。
なんでこんなに勉強できるのに公立にいるん?東大に行くのってこういう人なんだろうな。って思わされるような子もいたけど、きっと居心地悪かっただろうね。一学年に7クラスあったけど、同じレベルで話せる人なんていないもん。
それよりもいわゆるヤンキーが目立つ学校だった。
トイレはタバコ臭かったし、授業中の窓からいろんなものが降ってくるし、ガラスも割れるし。わたしは黒板を眺めつつも、廊下を走り回る生徒、それを追い掛けていく先生の声を聞いていた。
日本の英語教育はうんたらかんたら!みたいな議論はよく勃発するけど、そもそもまともに授業をできる環境をいかに作るか…… そのレベルから始めないといけない先生も結構いると思う。公立中学校の現実ってそんなもんじゃない?
そんなもんで、わたしの地元の人たちは学校のことを信用していなかった。
塾に行ってる人たちの割合はかなり高かったと思う。行ってない人はマイノリティだったよ。
進学校を目指すから塾に行く、とかではなくて、学校の授業が上手く機能していないと考えるから、成績のレベルには関係なくとりあえず塾に行く。って感じだったから。
そんな世界もあるのだよ。
ここで塾に行くだけの余裕があるかないかで埋もれてしまう人もいるだろうね。それが現実。
そういえばクラスの中に、みんなが笑わせにいってもずっと無口な男の子と、人前ではほとんど声を出せない女の子がいた。今はどんな大人になってるんだろう。